ランニングの練習といっても、ただやみくもに走ればいいというわけではありません。
さまざまな目的にあったトレーニング法があり、目標に合わせて組み合わせることが効率的にも良いのです。
この記事には、11個のトレーニング方法とその効果を紹介しています。
トレーニングを知ることは目的を達成することにつながります。
新しいトレーニング方法を勉強して、試してみて、自分のトレーニングプログラムとして組み立てましょう。
目標に向かった『走れるカラダつくり』はじめませんか。
トレーニング1・ウォーキング
長時間歩くことで走り込める足をつくる!
フルマラソンを4時間で走りたいなら、4時間歩き続ける足でないと不可能なのです。
負担の少ない早歩きで長時間を歩けること。
とにかく歩くこと!
体重を支える足の基礎力を高めて行きます。
ウォーミングアップやクールダウンとしも有効なトレーニングです。
トレーニング2・ジョグ
速くもない遅くもないベーシックなランニング
ジョグは、ランニングの核となるベーシックなトレーニング。
練習のうち、7割がジョグが占めると言ってもいいぐらいです。
速くもない遅くもないペースで一定時間走り続けます。
これこそ、基礎中の基礎
感覚的には全力の約60%のペースで走るのがジョグのスピードです。
トレーニング3・LSD
LSDとはロング・スロー・ディスタンスの略です。
長い時間ゆっくりと走ることを意味しています。
超スローなペースで長い時間を走り続ける
時間的には90分以上走り、歩くようなゆっくりのペースで走ります。
カラダの隅々まで酸素が行き渡るように、有酸素運動をすることで回復能力やスタミナが向上します。
仲間とゆっくり話しながら楽しめるトレーニングです。
トレーニング4・ウインドスプリント
通称”流し”と呼ばれる気持ちのいいスプリット走
風のようなスピードで走る練習法です。
100m〜200mを4〜8本行います。
スピード練習の導入編でもあり、ダイナミックなフォームつくりと心肺機能を刺激することが主な目的。
練習の最後や強度の高いトレーニング前に行うのがオススメです。
トレーニング5・ペース走
レース設定のペースで走り、ペースの感覚を養うトレーニング
どれくらいで走れば、目標した時間で走ることができるのか?という感覚を養うのが目的
自分が設定したペースをカラダに一定のペースで走れるように刻み込む。
GPSウォッチがあると楽にペースを把握することが出来ます。
スピードの感覚が分かるまで、繰り返し練習しましょう。
トレーニング6・ビルドアップ走
少しづつペースを上げて、ゴールをスピードのピークに持ってくる
ビルドアップ走は、全体の7割を自分の設定ペースで走り、残り3割を1km10秒〜15秒づつペースを上げてゴールします。
距離がわからない場合は、時間で区切って行う。(1時間走るなら、45分と15分のようにペースを区切る)
ビルドアップ走は、心肺機能の向上とスピードアップが目的です。
トレーニング7・インターバル走
速いペースのランニングをゆっくりのジョグでつなぐ
一定の距離を強度80%くらいのスピードで走ってから、ジョグでつなぐ練習法
時間的割合は、2(ラン):1(ジョグ)を数本繰り返します。
この練習では、スピードと心肺機能の向上が目的です。
※疲労物質である乳酸の除去機能も改善される。
トレーニング8・レペティション走
ほぼ全力で走ってから完全休息して再び走る
一定の距離を強度100%の全力で走ってから、ウォーキングの完全休息をとる練習法
時間的割合は、4(全力ラン):6(ウォーキング)を数本繰り返します。
この練習では、スピードと心肺機能の向上が目的です。
※インターバル走と違い、完全休息をしっかり取って心拍を落とすこと。
トレーニング9・タイムトライアル
一定の時間を全力で走りタイムを測定する
5kmもしくは10kmを全力で走り、自己タイムを測定する。
現在の自分のレベルを理解するのが目的です。
大会でタイム設定をする目安にもなるので、3ヶ月に1回ほど行うのがオススメです。
最初の2分は抑え気味で入り、まず1kmまでは、無理にスピードをあげない
トレーニング10・クロスカントリー
不整地を走ることで柔軟な筋肉がつくられる
草地や砂浜、山道などの不整地を走り、ランニングのための柔軟な筋肉をつくります。
体幹が正しく使えているか、より明確に分かるのでフォームチェックの際にもオススメです。
※走り込みを重点的に行いたい時期には最適な練習です。
トレーニング11・テンポ走
快調走ともいわれ、その日の体調に合わせた気持ちいいペースで走る
その日に自分が走りたいと思う自由なペースで走るトレーニングです。
好調、不調によって、タイムが変化するので、トレーニングの状態や体調のバロメーターになります。
練習が順調ではない時に、気分転換で行うときにも用いられます。
まとめ
練習方法を勉強して、沢山のトレーニングがあることを知りました。
マラソン大会などへの参加を考えている人は、目標に向かって『走れるカラダ』をつくって行きましょう。
トレーニングの組み立てが、最も重要で、それによって今まで自分が体験したことのないペースであったり、限界を知ることになります。
大会などでオーバーペースにならないためにも、自分の限界やレベル、ベストな適正ペースを把握しおくのことをオススメします。
さぁランニングの始めに行きましょう。